こんなのが書きたいんだよ

中で何かが蠢いている。あんな凶器的な物を狭い穴のに打ち込まれているというのに気持ち良いなんて思う私の頭は狂ってしまったに違いない。そうだ、きっとそうに決まっている。ベルみたいに狂気的に笑うことは出来ないけど、私の口からはまた違う意味で狂気的な声がもれてくる。喉がカラカラと渇いた。狂ってしまった証拠に何度も頭の中は真っ白になったし、白さを通り越して真っ暗になって気絶してしまうかと思った。だけどその度に中の物が出入りして意識を強制的に戻される。あぁ、喉が渇く。渇いてしまうのは声を出してるからだとか唾液を飲み込むのを忘れたからだとかそういう理由じゃなくて。怖いんだ、私は怖いんだ。泣きそうになるのを必死になって抑えた。涙が出る。きっと彼は泣くような女は好きじゃない。どんな痛みにだって笑いながら耐えてしまうような、そんな気丈な女が好きなのだ。だから私は必死になる。必死になって泣きそうになるのを抑えて、必死になって出そうになる声を抑えた。あぁどうしよう、怖くて怖くてたまらない。XANXUSに捨てられてしまうのがどうしようもなく怖いんだ。