レーゾン

レッツ書き直し☆途中までだけど…なんていうか完璧な書き直しやから労力使うわぁ

担任は良い人で、にこやかに笑いながら私に手を差し伸べた。新しいクラスメイトも友好的で、この時期に転入生が珍しいということもあってか向こうから話しかけてくれた。お弁当も皆で一緒に食べて、移動教室も皆で移動して、楽しい学校生活を送ることが出来た。運が良いと思った。私は幸運だ。別に問題のありそうなクラスには見えない。比較的平和に過ごしていけそうに見えた。だけどそう思うには少し判断が甘かったと思う。別にこんな事を思っても目の前のものは何も変わったりはしないのだけれど。三対一で一人の女の子が責められている。喧嘩というより、感じは苛めに近い。それを眺めながら、放課後の裏庭ってとてつもなくベタだな、と思ってみたりもした。まるで少女漫画の1ページみたいだ。少女漫画みたいな恋愛をしてみたい、だなんて言う人はいっぱい居るけど、私なら絶対に嫌だ。こんな1ページ別に私の人生には要らない。

「どんな手を使って忍足先輩を手に入れたんだよ。」

忍足先輩って誰?とか思いながらも目の前の喧嘩(多分苛め)の現場を眺めた。女の問題、しかも恋愛のいざこざ以上に巻き込まれて面倒な問題はない。冷たいようだが、この場は大人しく立ち去るのが一番の得策だろう。





(以下原文/うわーい、中身一緒だけど、書き方古いよw)
担任は結構いい人みたいだった。
にこやかに笑いながら私に手を差し伸べてくれた。
新しいクラスメイトも友好的、すぐに話せる人が出来た。
この学校でも十分やっていけると…そう思ったのに。
まさか、これからの学園生活に期待を抱いていた矢先にイジメの現場を見てしまうとは。
つくづく私はついていないと思う。
喧嘩とも考えられるが、しかし状況は三対一。
一人を責めているのを見たところ喧嘩とは考えにくい。
確かにここは何かありそうな人気のない裏庭。(しかも放課後)
そんな所に来る自分もどうかと思うが転校初日であり迷ってしまったのだから仕方がない。


「どんな手を使って忍足先輩を手に入れたんだよ。」


どうやら恋愛関係のいざこざらしい。
別に忍足なんて先輩を私は知らなし関わりになる必要もない。
イジメられてる奴の名前は確か月城暁夜。
真っ黒の髪を胸の辺りにまで伸ばしていて可愛らしくておとなしい感じの子。
同じクラスで割と印象に残っていたので覚えていた。
月城をイジメてる奴等もクラスメイト。
こっちの名前は覚えていない。
(帰って名簿でも見て名前を思い出そう。)
助ける義理もないし、月城に親切にしてもらった覚えもない。
無視を決め込んで、このまま立っているのもあれなので立ち去ろうとした。


「この泥棒猫が。」


よくある台詞…っ…!?
ぴしっと音を立てて折れる枝。
よくあるパターン。(しかも最悪なパターンだ)
足元にあった枝を気付かずに枝を踏んでしまった。
その音に気付いたのかその場にいた彼女らは一斉にこっちをは振り返った。


「誰!?」


驚きすぎだろっとつっこみをいれたくなったが、こんな現場見られたら誰だって驚くだろうと思う。
この状況では隠れることは無理だし逃げ出すこともまず無理だ。
第一相手はクラスメイト。
こっちは転校初日で顔はきっと覚えられている。
逃げたところで明日にでも問い詰められるだろう。
ふぅ…と小さく溜息を吐く。
ゆっくりと彼女達の前に姿を現した。


「転入生の皐月さん!?」
「…今まで見てたの?」
「別に見たくて見た訳じゃないよ。」
「私達も見せたくて見せた訳じゃない!!」
「まぁそれはそうだろうけど。貴方達の言分次第では立ち去ってあげるけど。」
「あんた意外と話が分かるじゃない。」


そう言って奴等は話し始めた。
自分達の勝手な言分を。
聞いているうちにイライラしてくる。


「へぇーそうなんだ。」


そう言って苛立ちを抑えた。
彼女等の言分それはあまりにも勝手なものだった。


「私が最初に忍足先輩を好きになったのに、暁夜が取ったのよ。」
「この娘はちゃんと忍足先輩が好きだって言って、しかも暁夜は協力するとまで言ったのよ。」
「悪いのは暁夜よ私達じゃない。私達は何も悪くない。こいつが忍足先輩と付き合うって言い出すから。」


恋愛は自由だし取ったも取ってないも関係ないけど正直月城にはむかついた。
協力すると言ったのなら最後まで自分の言葉の責任を取って協力すべきだ。
理由があるのだろうか。
ふとそんなことを考えるも自分には関係がないということを思い出す。


「で、どうするつもり?」
「そうね…。」


月城の方をちらっと見る。
月城はまるで捨てられた子犬か迷子の子供のように私を見ていた。
今にも泣きそうで、私を見る目は助けてと叫んでいた。
でもそんな目で見られたって今の私には月城を助けることなんか出来ない。
それにこれは第三者である私が首を突っ込むことじゃない。
しかもこの場で助けられたとしても根本的な解決にならない。
またイジメられるに決まっている。
下手したら今よりも酷くなる。
素直に立ち去るのが最善の方法だろう。


「わかった立ち去るよ。あんた達の言ってることも一理あるし。」
「よく分かってるじゃない。」
「まぁね。ちくったりしないから安心して。」


そう言って踵を返した。
この場から早く離れたい一心で。
なのに月城が気になって後ろを振り返ってしまった。
一瞬だけど目が合った。
…………くそっ私も大したお人好しだ、そう思いつつ走り出した。
月城は辛いに決まっている。
大好きな人の助けを待っていることだろう。
ならばこのイジメの原因となった忍足先輩とやらを連れてこようじゃないか。
もしかしたらイジメの標的が月城から私に代わるかもしれない
しかし月城をこのまま放っておくのは気が引けるし多少の罪悪感がある。
だから忍足先輩を連れて来ることにした。
しかし私は忍足先輩とやらがどんな人かさえも知らない。
(致命傷だ、どうしよう。)
この時間帯だとほとんどの生徒がクラブに出てしまって探す術がない。
こうして走っていても誰にも会わないのが虚しかった。
それに加えて私はここが何処かさえもわからない。
裏庭に行ったのも迷ったからだ。
そんな私なんかが短時間で忍足先輩なんかを探せる訳があるはずない。
誰でもいい、とりあえず人に会えれば…。




















それから数分後、ようやく人に会えた。
忍足先輩のことを訊いてみると意外にもその人は学校内の有名人であり知らない人の方が少ないらしい。
そして所属クラブはテニス部で正レギュラーだと訊きテニスコートに急いだ。
テニスコートにはあまり近付きたくなかったがこの際仕方が無いと思い意を決して近付いた。
しかし既にそこに忍足先輩の姿は無く、さらに正レギュラー全員も居なかった。
周りにいた他の部員に訊くと休憩時間らしい。
仕方がないので裏庭に戻ると今度は月城の姿も無かった。
忍足先輩が助けだしてくれたのではと淡い期待を抱きつつも裏庭から立ち去った。
しかし私が忍足先輩を探すのに使った労力と時間は何だったのだろうか。
そう思うと腹がたってくるが終わってしまったことをいつまでも考えてるのはバカらしいので止めた。
すぐに助けられなかったことを明日教室で謝ろうと心に決め家に帰ることにした。










しかし私のこの行動が私自身の首を絞めるとは思っても見なかった。