微エロになるのかな?

昔書いた夢を色々と変えてみた。
どこを変えたのかって?
名前を変えただけだよw
台詞も変えるべきだったか?




「会ってすぐ押し倒すとか有り得ないんだけど。」


「俺を家ん中にあげるささめが悪い。」


「何それ。」



俺の下でもがきながら女は呆れた様に笑った。
ささめと耳元で名前を囁く。
耳に吹きかかるその僅かな息でさえもくすぐったいのか。
予想以上にビクンっと反応する。
その様子に少し満足感を覚え、ニッと薄く笑った。



「相変わらず耳が弱いな。」


「好きで弱いんじゃないわよ馬鹿。」


「馬鹿で悪かったな、馬鹿で。」



悪いと思っていないがそう言った。
確かに自分は馬鹿だ
戦うことにしか生きる意味を見いだせない。
しかしそんな俺を知っているのにこいつは俺を受け入れる。
(そんなテメェは俺より馬鹿だ。)
荒々しくその唇に口付けた。
自分の中の何かが疼く。


壊したい
コロシタイ
こわしたい
コワシタイ
殺したい
ころしたい


―わきあがるのは
―疼きという名の破壊衝動


誰を?
自分の中の黒い獣に問い掛けた。
返事はすぐに返ってきた。
もしかすると、返事は返ってこなかったのかもしれない。
返事なんか無くとも自分の獣が何に対して疼いているかぐらい分かる。



「んっ…。」



苦しげなその声。
胸板をどんどんと叩かれ(普通に痛い)見下ろした。
息苦しさに歪んだ顔。
頬は上気し、それが妙に色っぽい。
自分の舌は無意識の内に相手の口内に入り込み舌を絡め取っていた。
(それにしても馬鹿力だな。)
のん気にそんなことを考える。


そのまま酸欠で死んでしまえばいい。
鼻で呼吸することくらい覚えろ。
一層のこと殺してやろうか。
舌を噛み切ってやってもいい。


唇の端を伝ってどちらのものとも言えない唾液が流れ落ちた。
それを見て唇を離す。
離れても尚、銀の糸が互いの唇を繋いでいた。



「はぁ…もう何をするのよ。」


「何ってキスも知らない?ささめちゃんは?」


「…そんな意味で言った訳じゃないから。」


「じゃあどういう意味?」


「…知るか。っていうか殺されるかと思ったんですが。」



(殺すってのはこういうことを言うんだよ。)
体に跨りながら細く白い首に自分の指を絡ませた。
その指に力を込める。
苦しいか?
いつもの様に薄く笑いながらきく。
驚きと痛みに目を見開きながらも俺の目をずっと見つめている。
絶対に服従なんかしない。
だからこの女に惚れたんだと思う。
簡単に服従されては面白くない。
指の力を息が出来る程度に緩める。



「けほっ…私を…はぁはぁ…本当に殺す気…?」


「さぁな?」


「ふぅ…殺したいなら殺せばいいよ。」


「そうか。」



殺しがいの無い女。
こういうところだけ変に受け身で。
普段の反抗的な態度はどうしたと言いたくなる。
かといって反抗されても困る。
反抗されれば、された分だけ破壊衝動にかられてしまう。
もっと傷つけたい。
もっと苦痛に歪んだ顔が見たい。



「全く…可愛い女だよ…本当に。」



手を離した。
首には指の跡が赤くうっすらと残っている。
その跡をぺろりと舐めあげた。
ひゃあ、と甲高い声があがる。
そういえば耳だけじゃなく首も弱かったか。
そんなことを今更ながらに思い出す。
そしてもう一つ思い出すなら三ヶ月以上この女とヤっていない。
ヤっていないばかりか触れてもいなかった。



「アンタに言われたくないんだけど。」



久しぶりに感じる惚れた女の温もり。
あァだからいつもより疼くのか。
思わず納得してしまう。
跨っていた体の上から退き、その体を抱きかかえた。
久しぶりだ優しくしてやろう。
(きっと無理だろうが)(そうしようとしただけありがたく思ってほしい)
足で勢いよく客間の襖を開けた。
行儀が悪い!!と文句を言われたのでその口を自分の唇で塞ぐ。
予想通り既に客間には布団だひかれていた。
その布団の上にストンと体を下ろし再度跨る。



「疼くんだよね。ささめと一緒に居てると俺の中の獣がさ…。」


「一人で勝手に疼いとけ。この万年発情おと…いや、破壊衝動かられ男。」


「なんだそれ?」


「さぁね?」



煮るなり焼くなり壊すなり…。
好きにすればいいよ。
そう言ってささめの指は俺の頬をなぞる。
ありがたい言葉だ。
遠慮なく好きにさせてもらう。


着ていた着物を脱がし下着をも一気に取り払う。
艶かしい程の白い肌。
その肌にキツク吸い付き紅い花を咲かせる。
そして手では胸を軽く揉む。
あがったのは甘い悲鳴。
舌で先端を舐め上げるとその行為に反応しながらもささめは俺の髪に指をからめる。
この感覚がたまらなく好きで仕方がない。
(頭を撫でられるのが好きな訳ではない。)



「愛してるよ、ぽ。」


「ありがとう。」


「そこは俺も愛してるって嘘でもいいなさい。」



言葉じゃなくって行動で表わしてやるよ。
そう囁くとささめは顔を真っ赤にさせた。
手加減はしない。
俺の全てでお前を愛してやる。







獣が鳴く夜

自分の中の黒い獣が鳴き止むまで何度も抱き続けた