ネタ再び。こういうの意味もなく書くのが好き
(続ける気はない)


15:30


「少年もクラブさぼったら良かったのに。折角協力頼んでもこれじゃ意味ないし」
「まぁ山岳部って忙しそうだから仕方ないんじゃない?それにクラブがあるのは管弦の二人も一緒だろうし。」
「甘いな、えすこ。あの二人ならサボる。」
「私もそう思ってたけどねwwww」


えすこのホサナの友人から華南が小体へと向かったという情報を手に入れていた。
こんなことで嘘を吐くとは到底思えないのでその情報は確実だと思っても良いだろう。
一応MCに居ないことも確かめたので多分他の場所に居るということは無いはず。
眉毛とえすこは小体へと足を向ける。


「あっ華南ちゃんはっけ・・・ん?」
「何故に疑問・・・あれ?」


小体の前には人が一人。
青いベンチコートを羽織って本を読んでみる。
遠目から見ればそれは華南の姿にしか見えなかったが、しかしこちらをチラリと見た時の反応が明らかに違う。
華南自身ならば手を振るなり、何なり反応を起こすのだろう。
しかし相手の反応が薄すぎる。


「あっやっぱり此処に居たんだ、えすこちゃんに眉毛ww」
「考えることは皆一緒やねんな。」
「…あっOVAにささめ。」
「反応を望んでた訳じゃないけど、薄すぎ。ってか眉毛に至っては無言か。」


バトルの開始は二時からだというのに、この時間になってからでしか両者共行動を起こさないのはきっと報酬がアレの所為だからだろう。
どうにもやる気の削がれる報酬だ。
それにあまり早く行動を開始しても授業を挟んでしまえば意味がない。
そんなことを眉毛は考えた。
(実質自分たちの中で一番ある意味強いのは対象の華南自身なので、どんなに妨害されようがカードを手に入れる機会があるのならどれだけOVA達に妨害されようが奪い取るだろうと安心していたのもあるが)


「どう見てもあれは華南…じゃ…あれ?えっちょっと、華南じゃない!!」
「確かマネージャーの先輩居るって言ってたよな?」
「うん。」
「最近は仕事ないから交替でやってるって言ってたよな?」
「うん。」
「「「「「・・・・。」」」」」


無言。予想外の出来事に唖然としてしまうOVAとささめ。
どうやら考えていることは皆同じだったらしい。
OVAとささめは顔を見合わせた。


「ヤバイってOVA!!このままじゃうちら負けるって!!」
「眉毛…もしかして女帝さんに逃げてって言ったんちゃうの?」
「「ずーるーいー!!!」」
「協力者以外にバトルのこと話したら失格って自分ら知ってるやろ!?」
「でもさ、このバトルって基本的に守る側の方が有利じゃん。まずその時点でずるい!」
「えっでも守るか攻めるかって一番最初に自分で決めたんじゃ…」
「えすこちゃん、それは言わないお約束ww」