奥様はマフィア 骸さんの場合
「んっ…。」
「ただいま小夜。」
「あぁ、お帰りなさい骸…って、待てアンタ今どこに乗ってる。」
「どこって小夜の可愛い体に決まってるじゃないですか。」
「いや、なんで私の上に乗ってるのよ。」
「やはり夜は熱い方がいいですよね。」
「熱くなくていいから。私は涼しい方が好きなの。」
「じゃあクーラーをつけてヤりましょう。」
「ヤらないからね。絶対ヤの字に性的な意味合い持たせてるでしょ」
「僕がヤると言ったらヤるんです。この家の基本ルールです。」
「どんなルールだ!?っていうか何時の間に決まったの!?」
「六道ルールです。六道輪廻が回り始めた時に決まりました。」
「…却下。とりあえず今何時だと思ってるの?世間様の常識を考えなさい。」
「マフィアに世間一般的な常識が通じるとでも?」
「うっ…まぁ、それは…。」
「それに夜中にはまだ早い十二時です。夜はこれから深まっていくんですよ。」
「十二時って十分夜中だから。」
「夜明けまでにはまだ時間があります。何回くらい出来ますかね?」
「一回もしませんから。」
「やはり仕事のこともありますし、三回くらいが限度でしょうか。」
(シカト!?シカトですか骸さん!?)
「でも、こっちは仕事で三日間も貴方を抱いていないんです。今日くらいは、いっぱいヤっちゃってもバチは当たりませんよね。」
「我慢してください。明日は私が仕事です。」
「じゃあ貴方の代わりを千種にやらせます。それに、貴方の寝顔が可愛かったので僕はもう我慢の限界です。」
(うわん、ごめんよ千種君!そしてがんばれ私!)